ストーンフルーツ? 石の果物って何?って最初に耳にした時に、聞き間違えかと思ったのですが、中の種の部分が石のように固いフルーツのことを言うみたいで、例えば代表的なのが、桃、プラム、アプリコット、ネクタリン。アメリカンチェリーもそうみたいです。
昨年、バークレーに移ってきた時はもう秋だったので、夏のカリフォルニアの素晴らしいストーンフルーツを食べないで帰るなんてもったいない!って言われたのが、もうここに一年いるしかない!と心動いた言葉でもあったので、早くその時期が来ないかな〜〜と待ちわびていたのでした。
そして私が思っていたよりも意外と早くその時がやってきました。というのは、桃の時期は6月くらいから、と聞いていたので春はまだだな〜なんて思っていたのですが、最初のストーンフルーツは、5月の最初アプリコットとチェリーでした。ほぼ同じタイミングでシェパニーズにやってきました。
フルーツボウルは、4月いっぱいまで、ピクシータンジェリンとドライデーツというのが定番でしたので、シトラス系だったのが、チェリーとブルーベリーに切り替わりました!
そして、ガレットもアプリコットがお目見え!毎日見るガレットも、中身のフルーツが変わるだけでワクワクします。それは、私に限らずで、カフェに持って上がると、まずはサーヴィスのスタッフたちの目も見開きます。
お客様の反応はどうなのだろうな〜?私は、ケーキが減ってくると補充をしに、カフェに持って上がるのですが、未だ緊張してゆったりとカフェのお客様の様子を見るなんて出来ない、、、パッと置いて、他に減ってきているものたちが無いか確認して、サッと下の階に降りる、、の繰り返しで。
下に居ても、カフェが盛り上がっている時はお客様の賑やかな声が外にも聞こえてきます。美味しいものを食べている時の皆の幸せそうな空気を感じる時、このレストランを作り上げたアリスってすごいな〜なんて思います。40年もこの土地の美味しさを提供し堪能してもらえる場所があり続けているということが。
カフェの活気を感じる時、歩粉のメニュー替えの日の金曜の晩、何ともいえない活気に満ちた時間なんか思い出されたり〜、ふふふ、いい時間だったな〜。
話をアプリコットに戻します。えっと、私の感激したデザート。それはアプリコットを半分にカットし種を取り除いて、くり抜いた部分を上にして網をしいたトレイ一面にばーっと並べます。そして、マスカットワインと言われる、甘口の白ワインを、どば〜〜ってその凹んだアプリコット前面に惜しげも無くかけていき、更に上からオーガニックシュガーを表面に、まぁまぁたっぷりをかけていきます。
それを上の階のピザなんかを焼いている炭火グリルに持って行って、表面が焦げるくらいに高温で焼き上げます。その焼き上がったのが上の写真です!
なんとも贅沢!炭火にデザートワインに!
夜のレストランでのデザート用にアツアツのクレープにそのアプリコットを添え、チェリーのソースにトーストしたアーモンドすら椅子、ローカルのワイルドフラワー蜂蜜のアイス。もうこれはほんと忘れられない美味しさでした。これを食べれた人は相当ラッキー(私の相当な個人的意見ですが)
アプリコットにチェリーのソースってすごく合うのですね〜、やはり同じ時期のものって合う!ってのが、ここでも実感。
アプリコット話で、もう一つしたいのが、種。
杏子の種って杏仁豆腐の香りなんですよ!って、お菓子好きな人だったらお分かりかと思うのですが、杏仁豆腐作る時って、杏仁霜を買ってきて作るのが一般的ですよね?(もっと簡単なアーモンドエッセンス使うってのもありますが)
アプリコットのガレットなど作ると大量にその種も出てきます。それを残しておいて、ちょっと乾燥させ、タオルで覆って、トンカチでガンガン割っていきます。そしてその芯にあたる部分を取り出し、フードプロセッサーで砕いてアイスクリームベースを作る時に一緒に炊くのです。
これが、もう好み〜なのです。この捨ててしまいそうな、種の芯が、もう素敵な風味に変身するってすごーいですよね?天然杏仁アイスですよ。
いや〜、何事も一手間ですな〜。このトンカチ作業から、アイスクリームベースに風味を移す時も何回かに分けて火を通し、ゆっくり移していくみたいで(私がやった訳ではないのです、、)下手にやると杏仁の苦みも移ってしまうみたいで。そのさじ加減も大事みたい。
ストーンフルーツ、まだまだ楽しみです☆