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2016.08.27
一年ちょっとぶりの日本への一時帰国〜。

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2015年3月末からアメリカのポートランドに移って、その約半年後突如やってきたシェパニーズのインターンシップ話からバークレーに移動し、なんやかんやと過ごしてきた海外生活。ここで一旦アメリカにいれるビザもなくなって、一年ちょっとぶりの日本への一時帰国。フライト中にでも食べてね!とシェパニーズのお菓子やフルーツが入ったBoxを持たせてもらい、いざ両親の暮らす大阪へ。

今回日本へ戻るタイミングでトークショーをしようよ!と声をかけてくれていたトコロカフェさん。随分前からそんなお誘いをされていたものの、いまいちピンときていなかったのですが、、、まささんの熱いオファーのおかげ、そして歩粉を通して出会えた人たちと出会える貴重な機会かも!と思うと、私のトーク?はさておき、今でしょ!って感じで準備にとりかかることになりました。

私のお菓子をプレゼントするってことで話を進めていたので、日本に戻る前から、どうしよ〜?何作ろうかな〜?何が喜ばれるかな〜?やっぱみんなシェパニーズのお菓子が気になっているだろうし、私のお気に入りのシェパニーズ焼菓子作っろかな〜?あれこれ思い悩んで、とりあえず試作は日本に帰ってからしようとある程度の目安をつけ材料をアメリカで買ってきました。

私としては、シェパニーズのそのままのレシピの味をみんな知りたいかな?と思ってそのまま再現するか、ちょっと私なりにアレンジするか、、、っていう点で迷っていました。

それで、お持たせにもあったシェパニーズのクッキーを妹、友達にもまずは食べて貰って感想を聞いてみることに。

そしたらば、、、どちらも甘い!甘〜〜い!と、、、、。

私の一押しのクッキー、そんなに甘い!!!!?ちょっと、衝撃の事実、、、。

私、一年とちょっとの間に、甘さの感度が変わってしまったのかしら?って、何だかショックと言いましょうか、、、。

一つ断っておきたいのが、シェパニーズのクッキーってその単体で食べるものでは本来ないのです。お菓子屋さんではないから、デザートのプレートの中の一部なんです。メインのデザートに添えられているもの、例えば写真にも載っているジンジャースナップっていうクッキー(箱の中、左上)は、ココットに入ったメイヤーレモンカスタード(ブルーベリーソースがかかっている)に添えていたり、レモンバーベナーアイスクリームにブルーベリーソース、プラスのジンジャースナップ。クレームフレジェパンナコッタ(ブルーベリーソースがかかっている)ジンジャースナップとキャンディードオレンジピールも添えてある、、、。

今振り返ってみて、、気づきました、ジンジャースナップとブルーベリーがどうも好相性のようですね!

と、まぁこんな感じでクッキーを単体で食べる訳ではないのです。引き立て役という感じかしら。

そして出した結論としては、単体で食べて美味しい!って思っていただけるよう、甘さや固さの加減としてお出ししよう!と決め、試作に取りかかりました。

トークショー!申し込み受付やら事務的なことなどトコロカフェさんにお任せっぱなしで、進んできました。受付から数分で定員も埋まったと聞いて、ひょえ〜〜!!もう、アメリカから独り言のようなブログを細々と続けていただけなので、ほんとに読んで貰えているのか半信半疑だったのですが、嬉しかった〜、、、覚えて下さっていたのですね!なんて。

当日は、もう同窓会みたいな感じで!わ〜この方も、わ〜お久しぶりです〜!!いつものようにご夫婦揃って〜!みたいな。嬉しすぎる!!

トークの内容は、アメリカでの話も私の撮った写真をスライド形式で見てもらったり(シェパニーズのまかないとかね、私が散歩してた時の道とか、、、ね)

基本的にまささんから投げかけられたことに返すって感じの話でしたが、歩粉のスタート時期、いやもっと前の話、お菓子を作り始めたのは、、、?など、事前にアンケートで聞いて欲しいことなども伺っていたので、それにお応えしたり。

そのことで自分自身も振り返ことがたくさん出来ました。大阪のカンテグランデ時代のこと、両親、妹とカフェ&居酒屋というお店をやっていた時代(しかもウチの両親はお店もつまで飲食関係の経験ゼロというド素人にも関わらず60歳を目前にして飲食て店をやりたい!という願いに協力せざるを得ない、、という状況からでした、ハチャメチャ家族です♡)今となってはいい思い出。ナチュラルハーモニーでのデザートを任されていた2年間からの歩粉という形で独立するまで〜。そしてホームページを立ち上げ(それを機にパソコンを人生初手に入れました、それまで皆無の超アナログ人間、今も超アナログですが)週に一度の発送日を決めそれに向けて準備をする傍ら、がっつり派遣バイト(銀行系のテレフォンオペレーター)で生活費を賄わないと暮らしていけなかったので。通販は一年くらい、と何となく考えてはいたものの、ビスコッティーを納品させて頂いていたCOWBOOKS(これも有り難い関西時代からのご縁もあって、、)の松浦さんとひょんな会話から、その次の日には恵比寿の物件が、これまた不思議なご縁で見つかってしまったり。そこから怒濤の店舗への道のり、渋谷区役所に融資の斡旋をお願いしに行ったり、その時々にいろんな出会いで助けられたり、もちろんスムーズに行かないことも沢山で、でも本当に沢山の人たちに救われながら、突き進んでました。恵比寿に引越しした最初の部屋は、歩粉の向って左側はパーキングだったのですが、その真裏、高橋荘という木造のそれはそれは年季が入った風呂ナシトイレ共同、畳はボヨンボヨンで、お布団しいたらスペースなくなるくらいのところ。

女の人にお勧め出来ない部屋だけど〜と言われたものの、恵比寿で一番安い部屋がいい!と意気込んだ私は、トイレは歩粉の使えばいいし、お風呂屋さんも当時は近くにあったので、もうここしかない!なんて思って。お店をオープンしてからも寝るとき意外帰ることもなかったし、それに今なら言えますが寝袋で歩粉の床で寝て、、、スタッフの子たちにも、仁美さんまた寝袋ですか〜なんて会話が日常茶飯事の私の大事なグッズ(私の一部)になってました寝袋が、、、あはは。

もう、その時代の話をし始めたらきりがないので、この辺で、、、。取り留めのない苦労話?裏話?別に裏でも何でもないのですが、そういった話を接客中にはまず話せないので、、、こういった機会でいろ〜いろお話出来て嬉しかったです。聞いてくれてありがとう!

歩粉のお菓子ベスト10発表!とか、トークショーの申し込み時にアンケートで歩粉のマイベストスイーツをエピソード込みでお願いしていたので、皆さんいろんな想いを込めて書いて下さっていて、読んでいて胸がいっぱいになって、もうこの時点であ〜、トークショーやるって決めてホント良かったな〜、ってしみじみ思っていました。

最後のお別れ時に、シェパニーズのレシピをアレンジした、チョコレートウェイファー、ジンジャースナップ、ポートランドでボランティアしたテーバーブレッドのビスコッティーをアレンジしたもの、この3点を詰め合わせた袋をお一人ずつ手渡しして会は終了しました。

トコロカフェさん、来て下さった皆さま、来れなくても気にかけて下さっていた皆さま、たくさんの方々のおかげで、素敵な会が出来たことに深く感謝いたします。ありがとうございました〜。IMG_1962

千晶ちゃんと千晶ちゃんの製菓学校時代のお友達、私、スイーツ女子ズ!歩粉では私の片腕以上になってくれた千晶ちゃんのお腹が大きくなって。つい先ほど女の子を無事出産したとの報告が〜(ブログ書く時と、この写真のタイムラグがありすぎるのですが)、ほんと嬉しい!こうして恵比寿の歩粉で力を合わせていた時を経て、それぞれにいろんな想いを巡らせながら進んでの今なのですから。これからも今までのたくさんの出会いを大切に一歩また一歩あゆんでいきたいと思います。千晶ちゃん、本当におめでとう〜。