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2015.12.15
テーバーブレッド卒業式?!

IMG_01457月中頃から始まったテーバーブレッドでのボランティア。日本との違い、それは素材の組み合わせ方や、お菓子の作り方、保存方法、道具、前回にも書いたのですが、ほんといろいろあるもんです。
自分が忘れないためにも書いておきたいなぁと思うことも、ちょこちょこあって、食感の好みについてもそう。

アメリカって大判のクッキーのイメージありません?直径10センチくらいのサイズ感。
スーパーに行くと、必ずコーヒーをテイクアウトだったり、その場で飲めるコーナーもあるのですが(そこでサラダバーみたいなお惣菜系を好きなだけお皿にや箱に盛ったものも食べられる)、必ずあるクッキー、それは大判lクッキーに決まっているし、ベーカリーで売っているものもそのサイズ。
私も毎週任されている焼き上げ作業で、クッキーもちろん焼きます。水曜は、ファーマーズマーケットに出店する用のものも焼かないといけないので、お店で売る様以外に用意して午後からある(なんとファーマーズマーケットのスタートは午後2時からなのです、遅いスタートに最初聞いた時ビックリしました)ので、準備します。いつもすれ違いで会えないファーマーズマーケット販売担当のイロナがたまたま早くに到着して出会えた時、「ひとみ、もうちょっとバックウィートクッキーの焼き時間短くしてね」と言われました。私は、スコーンでもしっかりとキツネ色になるまで焼くのが好きだから、クッキーもついしっかり目に焼いていたのか?(無意識なので自覚なし)、言われてビックリ、、、こっちの方、クッキーはほんとにソフトタイプが好きなのです!表現としては、チューイーな(ねっちりした)食感が大好きみたいで、カリっと焼くのではなく、しっとりタイプなのです。

語学学校に通い始めた頃、若めの可愛い新婚の先生が授業後、ウチに遊びにおいでよと生徒を招いてくれた際に、みんなでクッキー焼こう!ってことになり、室温に戻したバターをキッチンエイドに入れ、空気を含ませるようバーっと混ぜたら、砂糖、卵、粉を入れて、混ぜて、あっという間にとーってもシンプルな生地の出来上がり。それをスプーンですくって焼いていきます。そうこうしている内に、もう帰らないといけないという人も出て来て、先生が「もう出来上がるから、ちょっとだけ待ってー」っと言って、焼き始めてから10分も経っていないのに、「出来たよー」と食べさせようとしているのですが、、、、私から見たら、どう見ても生焼けでしょ!って感じの、もう柔らかすぎて、持ち上げたら形もキープしてられないくらいの、とろーりとしたクッキー。最初、私はてっきり、急いでるから、早めにオーブンから取り出したのね!って思っていて、他の生徒の子たちも、さすがにこれは生っぽいと思ったのか、もうちょっと焼いた方がいいんじゃない?的なことを言ったら、先生「私、こんなくらいが好きなのよー」って、そのトロトロ生焼けのクッキーを美味しそうに食べるの見て、私の目はまん丸になっていたと思います。衝撃のチューイーさ。ねっちねちのクッキーです。
昔、縁日でベビーカステラを買って食べた時に、アツアツをほおばって、「わ~、ここのベビーカステラ、カスタードクリーム入ってる、すごーい」なんて思いながらハフハフ食べたて、ふと、「いやいや、これ生焼けやん!!」って気づいた時の衝撃と同じ感覚になりました。

話、戻りますが、テーバーブレッドでのクッキーの焼き加減も、次の週からは細心の注意を払い、ちょっとだけ生っぽさもも残す程度(日本人感覚)で仕上げると、またその1週間後、イロナにこないだのクッキー、すごく良かったよ!と褒められました。
この甘くて(テーバーブレッドのは、そこまで甘くないのですが)チューイーなクッキーは、アメリカのコーヒーに合うように出来ているなーと思うこの頃です。

そうそう、テーバーブレッドで、パン教室をやるとなった時、私も興味津々で参加させて貰いました。(洗い物のお手伝いという名目で)
平日の営業は朝7時からサンドイッチなどイートイン出来るのは午後4時までなので、お教室のスタートは5時から。
私が到着した5時には、大体の方が集まっていました。ワインを頼んでもう飲んじゃってる伯父さまもいて、、、そこから何か日本と違う!と、小さく興奮する私、日本でパン教室受ける前から飲み始めてる人います?ちょっと想像できない、、、。
メンバーも13人中、男性が6人というのも、ふむふむ何だか日本の仕事終わってからパン教室に通う女性陣と雰囲気違うぞ~(私も昔~むかし、大阪でパン教室通ったことありましたが、食べただけで身につかなかった)夫婦(たぶん)で参加されている方も3組もいて、年代も40~70代のように見受けられました。
熱心に質問されるのも男性の方が多い気がしました。あまりに熱心だから、もしかしたらこの方はプロの方か?と思った程でしたが、何せ英語が聞き取れないもんで、定かではありません、、(ものすごいザックリとしか把握出来ないことだらけ)イースト菌とサワー種の違い、ローカルの素材を使うことの大事さ、ここで焼くパンの粉はここで製粉していることの説明とか、和やかムードな中一人一つずつ生地を作っていきます。テーバーブレッドのパンは100%サワー種なので、こねるのに力は要らないのですが、混ぜて、時間をあけて、混ぜて、時間をあけて、発酵にもたっぷり時間をとることになるので、その待ち時間はお喋り&質問タイムになっていました。
そして、事前に用意していた試食用の生地をダッチオーブンに入れ、それをオーブンに入れて焼くという2層オーブン焼きというやり方を提案していました。そして、焼き上がったものをみんなで、フレッシュハーブ入りクリームチーズ or クリームゴータチーズ+蜂蜜をたーっぷりつけて頂きます。私は美味しくって、うーんうーん、と鼻息荒く無心で食べてました。ここで自分で作った生地はカゴに入れた状態でそのままおうちに持って帰り、次の日まで発酵させ自分ちのオーブンで焼いて完成という流れのお教室でした。
サワー種のパン、日が増すごとに味わいが変わって美味しくなるとも言うけど、この出来たて、最高に美味しかったです。
サワー種、キープ出来たらなー、こんなパンが上手に焼けるようになれたらなー、なんて思っていたのもつかの間、、、
テーバーブレッドのボランティアも一旦卒業、語学学校も一旦卒業(勝手におしまいにしただけですが、、)

この写真、何かの小劇か?って思えますが、ボランティア最後の日、みな作業の手を一旦止めて、私のために歌をうたってくれたのですー(涙)歌の内容は、これまた分からない、、、けどけど、感激、胸がいっぱいになりました。
そして、私は一体どうなるのでしょうか、、、つづく