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2017.02.13
やっとこさお菓子が作れたのは、、。

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お菓子や、パン、食べることが大好きで、毎日お腹が減っては、粉ものが食べたくなってくるのは、習慣なのかしら?  幼い頃から両親が共働きだったウチは、学校に行く朝、自分で食パンを焼いて好きなジャム塗って食べるってのが日常だったので、なんの疑問もなく飽きる事もなく行なっていた朝の食事は、今の粉もの好きに繋がっているのだろうな、きっと。  そうそう、中学生くらいまでは毎週土曜の夜がお好み焼きの日だったな、タイムボカンシリーズ(ヤッターマンや、ゼンダマン!昭和の人にしか、もう分ってもらえないよね、、、)を観ながら、唯一ジュースも飲める(普段炭酸飲料を飲ませてもらえなかったのだけど、お好み焼きの時は食事時に、ジュースもテレビも許されるという磯谷家のルール)のが嬉しくって、これまた飽きることなく喜んで食べていたなぁ。  粉ものを取り過ぎると身体が重くなる、とも言われているし、そんな風潮でグルテンフリー生活実践している人もいるな〜ってアメリカに来てから、さらに感じつつも、食べてますよ、よ、よ。わたしゃ。

一日一甘を基本に(実際はもっと食べていると思いますが、、)私の唯一の散財は、カフェかベーカリーでお菓子を食べること。ランチを削っても(家から持ってきたりんごくらいにお昼はとどめといて、いざおやつタイムに!)学校の授業が終わったら、今日は、どんなお菓子ゲットしようかしら〜?って思い巡るのが、ほっとする時間。  やっぱり選ぶのは、スコーンやビスケット、クッキー、パイ、など粉もの中心。  た〜くさんの選択ありそうだけど、意外と少なくて、ポートランドのおやつ事情、東京に住んでいた頃と比べると、ほんと選択の幅が狭い!好きなお店もかなり限られています。やっぱり基本、甘い、すごく甘い!というペイストリーがほとんどなので、美味しいと思えるお店に足を運ぶのは、学校から、家から少し離れた距離だろうと自転車で頑張って出向くしかないのであります。(デパ地下とかないので、、)この日々のサイクルで、毎日それなりにあっという間に過ぎていく、と言うことも出来るのですが、実際はそれだけではなかったのです。

今だから言えるけど、昨年の秋頃、無性に寂しい気持ちでいっぱいになってしまった時があって、今のこの時代、無料で電話で話すことも出来るし、友達や家族に話を聞いてもらうとかも、出来たかもしれないけれど、話す気持ちにもなれず、、、。自分で決めてポートランドに居るのに、英語頑張らなきゃって思ったのに、やっぱり自分のペースっていうのはなかなか崩せないもので、積極的に英語で話をするとかも出来ず、英語の伸びも感じられない→自分を責める、、。お菓子を食べてるだけでは満たされない、寂しさ、、、。日本から遊びに(いや研修に)来ていた友達と数日一緒に過して、帰ってしまってから、どうしようもない寂しさのピークが来た時に、その友達を介して一緒にご飯を食べたポートランドでお味噌作りを仕事にしているご夫婦に、「もし私にお手伝い出来ることがあれば何かさせて貰えませんか?」ってメール送っていました。  そうしたら、その後すぐにじゃあお味噌の仕込みが今日あるから手伝いに来て!と言って頂いて。学校帰り、おうち兼作業場所にお邪魔させて貰うことになりました。  一緒に味噌を詰める作業など、他愛ない話をしながら(もちろん日本語ですよ)せっせと進めていきます。ポートランドで味噌屋さんのお手伝いをすることになるとは、思ってもみなかったのですが、改めて麹から手作りされている作業にも携わらせてもらって、ほんと味噌セラピーというか、なんというか。このご夫婦の安心感たるや、ものすごおく。ポートランドでこの二人が愛情込めて作っているお味噌をポートランダーたちが選んで食べているという事実も素晴らしいし、味噌自体の素晴らしさ、発酵の素晴らしさも改めて実感。食べ物って、放っておくと腐っていくものなのに、発酵させることで時間と共に深みが増すってほんとにスゴイ。それを食べると腸の働きも活発になるし、身体が喜んでいるのが分かりますもんね。はぁ〜、ほんとこんな素晴らしいものだし、まだまだ小規模だけれども、もっと知ってもらって、ハッピーが広がるのはいいことだ〜って、興奮気味になりながらお手伝いしていたら、自然にこのJorinji Miso(成林寺味噌)の二人に心をぽかぽかと温めてもらっていたのです。

私、一人でも結構イケルタイプ。な〜んて自分で思っている部分もあって、ほとんど学校が終わってから、ずっと一人で過ごそうが、全然大丈夫!って思っていたのだけれど、誰だって多分寂しさを感じる時ってきっとあるのではないでしょか? 家族がいても、パートナーがいても、子供がいても、友達がいても。  自分の心が寒さでジーンと冷えている時にほわ〜っとじわ〜っと自分に最適の温泉につかることが出来た〜みたいなことって、人の優しさだったり、自然のパワー海や山や太陽の光や月や星だったり、音楽や映画、本や漫画かもしれないし、食べ物かもしれない。

昨年秋の、私の心の冷え?から救ってくれた味噌の二人が、何か味噌のお菓子って作れない?とのリクエストがきて。今まで、取り組んでみたいと思いながら、どうしても後回しになってしまっていた味噌お菓子。いつやるか?今でしょ!!(ちょっと古い?)  という訳で、出来ました!味噌キャラメルバターケーキ(上の写真)これは、ごぼうとナッツのダブルキャラメルケーキの変化バージョンで作ってみました。バニラアイスクリームを添えて食べたら、最高でした!それに、味噌グラノーラ、味噌ビスコッティーも作ってみました。味噌を加えると、どうしても焦げやすくなってしまうので、焼き上げるのに問題点でもあったのですが、味噌を入れた甘じょっぱい感じ、やっぱ日本人としては落ち着く美味しさですね〜。

また長いくだりとなりましたが、こうしてアメリカで味噌のお菓子が生み出せましたとさ。このお菓子を食べた人がほっこりした気持ちになれたらいいな。

癒し癒され生きるのさ(by ヒトミ)愛し愛され生きるのさ(by オザケン)

歩粉ちゃん奮闘記 つづく