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2016.02.18
フルーツ再開眼☆

IMG_0217シェパニーズのインターンシップを始めてから、今までのフルーツに対するの概念が変わる素材の使い方に出会いました。

フルーツで何が一番好き?って聞かれたら、すっごーく困ってしまいますが、あえて言うなら、イチジクです。フレッシュは格別ですが、ドライイチジクも大好き。
シェパニーズのインターンシップが始まった当初、耐熱の陶器に、イチジクの葉っぱを下に敷き詰めて、その上に半分にカットしたフレッシュイチジクをのせてオーブンでローストするというのがありました。
柏もちの葉っぱをもっと大きくしたようなイチジクの葉っぱ、そこに大事にのせられているイチジクちゃん。葉っぱも一緒にローストすることで、香りが一層よくなるのだそう。それだけでも、聞いた時に、へぇ~~っ!て感じだったのですが、それ以上にびっくりしたのが、オーブンを開けたら、葉っぱだけが入っているのを見かけた時、これどうするんだろう、、、?って気にしつつも質問できず、他の作業に追われていてそのことを忘れていて、次にぱっと見た時には、もう乾燥してすっかりドライ状態のカサカサになったその葉を、アイスクリームベースのミルクに入れているではないですか!そうしたら、イチジクの実を入れている訳でないのに、しっかりとしたイチジク香が~~!
それに感動!イチジクのアイスクリームがその葉っぱのローストだけで出来るんだ~~!☆☆☆星三っつですっ!(まちゃあきの声で)
そのアイスクリームの美味しさといったら♡♡♡ハート三っつです!(ひとみの声で)バニラアイスに天然のイチジクの香り~、もうずっと食べていたくなる美味しさ。見た目もイチジクの粒が入っているわけでもないし、ほ~んのり緑色、素材がいいのと、鮮度もいいからかな?これまた感動のアイスクリームでした。

シェパニーズの人気のデザートメニューにパーシモンプティングというものがあります。プリン好きの私としたら、何のプリン?!ってそれだけで、鼻息荒くなります。
パーシモンとは、日本語で柿。柿のプティング?聞いたこと無いよ~!どんな味なんだろ~?どんな状態で柿が入ってんの?どんくらい柿入れてるんだろ~?って、???いっぱい。だから、パーシモンプティング初対面の時は、これっ!?ってびっくりしました。
なんでって、クレームカスタード、チョコレートカスタード、パンナコッタなどがメニューで上がる時は、ココット型に入っているから、もちろんパーモンプティングもココット型に入っているのかと思っていたのです。
が、しかし、それはいわゆる普通の丸形(直径20センチ位の)で焼かれた、茶色いケーキでした。
表面はカリっと、中はむっちりしっとりしています。初めての食感、ん、でもちょっと、カヌレに似た感じかな。食べて、柿の味をすごく感じる!って訳ではないのですが、計量を任された時に分量を見て、こんなに柿入ってたんだ~、とびっくり。
そして、これまたびっくりしたのが、その柿の準備の時。大振りの柿、もう完熟も完熟、持つと崩れそうな、すでに液体化してるよ、、って感じの状態が良し!みたいで、ナイフで上のへたの部分だけくり抜いて、その後はスプーンに持ち替え、柿の皮だけを残すように実の部分をすくうのですが、これが、もお、とろっとろなので、全部が崩れてしまうよ~~、って感じなのです。種もなくて(この種類は)へた以外は、全部食べれてしまうのではないか?と思うほど。繊維がちょっと、口に残るかもなので、これをフードプロセッサー(こっちでは、ロボクープっていうのが業務用で使われているメーカーで、これを砕いて!って時は、ロボクープで!って言われる)に入れてまわし。さらに、シノワで漉して必要な分量をジップロックの袋にいれて準備完了。
この糖度MAXのところまで待った柿、私、今までどちらかと言うと、固めの柿の方が好きだったから、このどろっどろの柿には衝撃で、、。日本だと、この熟れ過ぎた柿って、八百屋さんでもカゴに何個か入って、ジュースやジャム?にどうぞって感じで格安で処分品的な売り方をされる存在って感じがするのに、、。
ファーマーズマーケットに行っても、柿の人気の高さにビックリします。こっちで売っていると、何だかオシャレっぽく見えるのは、外国フィルターかかってるから?玄米も、Brown Riceって書いてあると、何だかシャレてる、、。
日本で一番よく売るられているタイプの富有柿、次郎柿みたいのから、パーシモンプティング用に使われてるような柿(今ググってみたところ、日本の大富士柿というのが一番近い気がします。グーグルさんありがとう!)など、大切に扱われています。みな真剣に一個づつ吟味して買っていくので、私もここで買ってみました。渡される時には、「熟すまでじ~っくり待ってね」とアドバイスも受け、買うとすぐに食べたくなる気持ちを我慢して、10日くらい経った頃にはやっとこさこちらで言うところの食べ頃に!スプーンですくって食べると、天然のゼリーみたい!!!むっちゃ美味しい!固い柿が好き~!なんて言っていたの撤回するほど、このとろ~んとした柿の美味しいことったら。
アメリカに来て、柿をこんなにも新鮮に感じられたのが、嬉しい。
干し柿は、どういう風に作るの?と質問され、日本人だったら誰でも知っていると思われたのかもしれないのだけど、干し柿は大好きだけど作ったことは無かったから、詳しく説明することは出来なかったものの、日本で昔からある果物の保存の智恵がこっちで注目されているのを知れたのも嬉しいことでした。

続きまして~、ポメグラネット!日本語で、石榴って、読めないですよね(えっ?読めるって?)ザクロです。私、お恥ずかしながら、ちゃんとザクロを食べてなかった(きゃー、恥ずかしい!やっぱりフルーツって慣れているものしか、あんまり手を出さないものですよね、頂いたら別だけど、、)
ザクロがこんなに美味しいものだったとは!しかも、綺麗なの~!とても季節ものだから、私がインターン初めてすぐの頃、フルーツボウル(フルーツの盛り合わせ)には欠かせないのと、デザートの飾りとして、パラパラっとザクロを散らすと、途端にキュートさアップします。
フルーツボウルの仕込み作業、ザクロを食べ易いよう、しかも美しくカットして用意しておくのだけど、これが結構手間かかるのです。ナイフで切れ目を入れ、手で裂きます。その時、プシュ~っと果汁が飛び散ってるみたいで、必死で作業してるから気づかないのだけど、後でコック服を見たら鮮やかな赤色の血しぶきみたいなザクロ液で染められています(ちょっぴりホラー)。
こんなにザクロと向き合うのも初めてだから、とにかく新鮮に感じる。そして、ファーマーズマーケットでも、俄然目がいきます。そうしたら、ザクロの横には、ザクロの実だけ詰め合わせたパックも売られていたりして、この剥く作業、面倒だから、すぐ食べたい人用に、甘栗むいちゃいましたならぬ、ザクロむいちゃいました。カットパインならぬ、カットザクロ。
鮮度が落ち易いだろうから、すぐに食べきらないといけない。いちごパックくらいの大きさにザクロの粒がぎっしり入っているから、目を奪われたものの、購入はせず、でした。

ラスト!クインス~☆もう一回~、クインス~。なんで二回も言うのか?、響きがいいから~。
日本語で、かりん。私のかりんの知識と言えば、喉に良さそう(かりん喉飴の情報のみ)、、くらいなもんで、、。どう食べるのかも知らない、、、という未知の世界。
かりんは、生では食べれません。固くて、芯を取る時、ナイフが滑って、こっちで初めて指切ってしまった、、(絆創膏で血が止った程度で良かった)渋みも強くて、皮を剥いたしりから茶色く変色してしまうほど。
こんなかりん、火を通し、コンポートにすると、と~っても美しい桃色とオレンジ色を足して2で割ったような桃オレンジ色になるのです~、うっとり。
シャーベットにしたり、ケーキに添えたり、コンポートを薄くスライスして、りんごのスライスと組み合わせて、アップルクインスガレットにしたり。
クインスって言う時、クイーン(王妃さま)みたい~って思ってしまうのです、私の勝手なイメージで。クインスの最後のスの文字は消えるくらい小さな発音だからってのもあるけど、このクインスのコンポートの色があまりにタイプな色だから♡

アメリカで、イチジク、柿、ざくろ、かりんに開眼!シェパニーズでは、毎年使われてきている季節もの、フルーツ使い、やっぱり素晴らしい!

今日本で真冬のこの時期に、なんで秋のフルーツの話が?と思われた方、、、するどい!
実は、私がシェパニーズのインターンシップし始めたのが、10月の下旬、いちじくの時期が終わる手前だったのです(ギリ間に合って良かった♡いちじく)。
そして、最初インターンシップをお願いしていたのは、長くて2ヶ月という話でした。
2ヶ月、とお願いしていたのは、語学学校を辞めてからアメリカに滞在出来るのは、60日と聞いていたから。
で、アメリカを出ないといけない、、、。
私が選んだアメリカ出国先は~~~、
何とフィリピンでした!なんで~~~???

歩粉ちゃん奮闘記
つづく