2017年、恵比寿の歩粉を閉めてもう２年近く経つのだなぁ、、、時間の感覚はどんどんよく分らなくなっていきます、短いような長いような、やっぱり短いか、、、今年もどうぞよろしくお願いいたします！

昨年、ポートランドのお茶屋さん（T-projectというブレンドのお茶を販売しているお店）のポップアップイベントに参加させて頂くという嬉しい体験をしておりました！　歩粉初の海外出店？　　ポートランドは、スモールビジネス、少量製産だけどこだわりを持って個人経営しているお店が増えているというのが、一つの特徴です。フードカート（車の屋台）からスタートして人気が出てきたら実店舗を持つという流れも少なくありません。　今回、私が参加させて頂けたのも、小さなお店だからこそオーナーさんのご好意で、同じくポートランドでスモールビジネスをされている作り手さんたちに混じって、歩粉の焼菓子をほんのちょっとだけど、並べさせて頂くことが出来ました。

イベントは、クリスマス前のいわゆるギフトシーズン！買ってすぐに食べる、というよりもクリスマスのプレゼントに渡すためのモノを探しに来くる方がほとんどだろう、ということは事前に分っていたので、日持ちのする焼き菓子を用意しなければ、、、というのが必須条件となっていました。

日持ちのするお菓子といば、そう、やっぱりビスコッティーですよね！歩粉のテイクアウトお菓子の定番です。それと、考えたのがグラノーラ、こちらも日持ちのこととギフトにも良いなと思って。　　ビスコッティーは、お店のオーナーさんと２度目にお会いした時にお渡しして、食べてもらっていました、歩粉のお菓子がどんなだか知ってもらいたかったから。彼女が、少し前までグルテンフリー（グルテンを食べない食事療法のこと）生活を試していると聞いていたので、グルテンフリービスコッティーを作ってみよう！と、試してみました。　そこで、問題は粉です。小麦粉の代わりに米粉を使うというのが、粉ものを作る時に日本でも結構見かけますよね、米粉のパンだったり、米粉のシフォンケーキとか。　米粉を扱うのは難しい、、、と聞いたこともあって、私、相当ビビっていました、、、。そこで考えたのが、っていうか考えた、、、という程でもないのですが、グルテンフリー粉を使うという手段！　　ほんとアメリカはグルテンフリーのパンにお菓子がた〜くさんあるのです。ほとんどのベーカリーやカフェでグルテンフリーの商品が置いています。ラインナップは少なかったとしても、必ず１〜２種類はあると思う。それに、グルテンフリー専門のお菓子屋さんもあるし、小麦大国ではあるけれど、グルテンフリーの人にも選択は多くてすごいなーって感心します。　　そんなアメリカだから、グルテンフリー用のミックス粉っていうのが、どこのスーパーでも売っているのです。（日本はどうなのかな？日本にいる時に全く気にかけていなかったので、、、）　　粉のパッケージに、大きくグルテンフリー、For Baking!　って書いてあったら、これでしょ、これ！これでお菓子作ったら、なんでもグルテンフリーお菓子できるじゃん！ってことで、試してみました。

歩粉の「朝食おやつ」のビスコッティーのページ片手に、、、。渡すのはお茶屋さんにだから、アールグレイのビスコッティーレシピのアールグレイを頂いていたT-projictオリジナルブレンドティーに代えて、薄力粉のところをグルテンフリー粉に代えて。

作ってみると、いつもと違った点が見えてきます。まず成型の時にいつもよりべとつく、ウエットな感じです、でも粉を増やすとかではなく、なんとか形ができたので、いつもの配合のままで、オーブンへ。　そしていつもの通りの焼き上がりの時間、むむむ、、、柔らかすぎる、、、見た目にもなんとも色白さんだこと〜、、、表面を優しくポンポンと触っても、こりゃ包丁でカット出来る堅さじゃないぞ、、、ということは分ります。　再度オーブンへ。　　やっぱり、やってみないと分からないですね、粉が違うというだけで、焼き上げの時間も変わってくるし、生地のまとまる感じだって違うし、、初めてのことって、いつだってドキドキハラハラしながら進めていくことになります。　オーブンだって、おうちによってクセが違ったりするから、今は、ホームステイのおうちの家庭用オーブンをお借りして作っているのですが、２つあるラックの下の段が火が強いみたいで、ちゃんとローテーションして焼かないと、えらいこっちゃ、焦げ寸前、、ってことになるのです。　　それにしても焼き時間、いつもより随分と長くかかりました。最初のカットするまでの一回目と、カットしてから温度も下げての２回目の焼き時間も。そうして出来上がった歩粉ちゃん初のグルテンフリービスコッティー、すごく気に入って貰えました〜、イエイ！

イベント用にリクエストされたのが、やっぱりこのグルテンフリーバージョンで！ということに。そして、ちょっと遊び心でやってみたホワイトチョココーティング+上にブレンドティーを散らしてみた！更なるバージョンを、どえらく気に入って下さって、それをぜひラインナップに〜ということで、自然な流れでニュースタイルなhocoビスコッティーが出来上がりました、パチパチパチ〜☆　　その他が、クリスマスと言えばスパイステイストでしょ〜！歩粉でも毎年焼いていたクリスマスケーキは、シナモン、ナツメグ、カルダモン、クローブをブレンドさせた香り豊かなものでした。　という訳で、グルテンフリースパイスビスコッティーに、スパイスグラノーラ。グラノーラは、スパイスをたっぷり使っているのもあって、ベースの色はダークブラウンです。そこに赤いクランベリーに緑のピスタチオをのせてクリスマスカラーを意識して、うん、可愛い！と自己満足。

そして、イベント当日。試食用の小さなサンプルも用意して。一番人気は（といっても、３種類しかないのですが、、）ホワイトチョコバージョンのビスコッティーでした！やっぱり見た目にもパっと目立つので、皆さん最初に手にとるのですね〜。今回、グラノーラはグルテンフリー対応で作っていなかったので、試食をお勧めする時に、グルテンフリーでないと食べれないから、ごめんなさいね。と言われた時、グラノーラもグルテンフリーで作るべきだったのかな〜、、、って思ったり。いろいろと考えるきっかけを頂けた機会となりました。

私自身が、小麦大好きだし、今小麦を食べてもアレルギー反応が出ていないから食べる選択が出来るけれど、実際食べると身体の不調を感じる方なら、美味しいグルテンフリーの食べ物があったら、どれだけ嬉しいか〜って気持ちも想像できるので。　こういったことを考えると、少しだけでも創りだせたことは、本当に良かったな。自分だけの考えなら、今グルテンフリーがブームだから作ってみよう！なんてことに余りならないのですが、身近なこの人のために、、となると作ってみようと、力が入り易くなりますもんね。　　今回のことで、ほんの少しでもお菓子の幅が広がった、それによっての喜んでくれる人も広がったって思うと、大収穫だな。ありがたいことだなぁ。ポートランドに居て良かったってことだよね☆

歩粉ちゃん奮闘記、つづく。

じゃ〜ん、こんな感じでやっておりました！