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2015.10.05
ボランティア in the Bakery.

IMG_8902わーお、どどーんと失礼致します。この写真、7月に撮ってくれていた写真なので、もう3ヶ月近く前なのですが、ベーカリーでボランティアをしている時の記念写真。

私の通っている語学学校が7月に1週間だけ夏休みがあったのです。その時に生徒のほとんどは、サンフランシスコやらラスベガスやらシアトルやら出掛けるプランをたて、旅行を楽しんでいたのですが、私その頃どうしても旅行に行くという気分になれず、その一週間をどうしようかと考ている時に、今やりたいといえば、ベーカリーやカフェでのお菓子やパンを作っている現場に入ってみることだなと思い、昨年ポートランドに旅行で来た時から気に入っていたお店、テーバーブレッドに勇気を振り絞ってその期間ボランティアさせて頂けないかとお願いしに行ったのです。

オーナーさんは白髪の凛としたとても素敵な雰囲気の女性です。緊張し過ぎてどういう風に喋っていたのかも思い出せませんが、優しく私の希望を聞いて下さいました。そして、私のレシピ本にもとても興味を持って下さって、ボランティアOKに!(こういう時に本があって、本当に良かったな〜と思いましたよ、英語が出来なくてもこれを見て伝わることが十分にある〜、鼻息!)
ここのお店は、そんなに大きくはないのですが、粉は全てここで製粉していて、パティスリーフラワーというお菓子で使う粉もここで挽いたものを使っています。ほのかに茶色のです粉が、そしてざらっとしている。パンは、薪釜で焼いています。かっこいい!私は、パンのことは全く分かりませんが、、、お菓子はガスオーブン(電気かな?未確認)

最初、ボランティアのお願いをしに行った時に、何がやりたいの?と聞かれ、「パンも興味があるし、お菓子ももちろん、ここのスープもサンドイッチも大好き」と話すと分かったとこたえてくれて、あなたの作れるものも作ってね、何が作れる?材料は用意するから。と言われました。
外国のお店で私が何か作るの〜!?と戸惑いましたが、もうこうなったら作るしかありません。作るとなったら、このお店にないもの、歩粉で作ってきて喜んでもらってきたもの。そして、ちょっと驚きのあるモノの方がいいかな?と思えてきて、ごぼうのケーキを提案しました。ごぼう?私は、朝、ごぼうのパウダーが入ったお茶を飲むこともあるのよ、デトックス効果があるからね、と言って即ごぼうのケーキに決定。

ボランティアの初日にごぼうも用意して下さっていました。そして、アーモンドパウダーも。こっちの焼菓子って基本材料としてアーモンドパウダーがポピュラーでないのです!ちょっと私はビックリしたのですが、だってアーモンドバターも大好きでナッツだけでもおやつ変わりにバクバク食べている人もいるし、チョコにもアーモンド入りってのが多いのに何故ゆえ製菓材料コーナーにはアーモンドパウダーが無いところもあるの?なので、心配してアーモンドパウダーも用意しておいて欲しいとリクエストしていたのでした。

ごぼうのソテー、ラム酒も加えていつも歩粉で作っていた時を同じように、テーブルの高さが全然違うけど。子供が台所使わせてもらっているような気分。そしてキャラメルソースも作って。計りは、パウンド計算だったらどうしよ〜!と焦っていたけれど、ここは普通のおうちと違ってプロ使用のグラムにもパウンドにも変換出来る優れモノ、安心しました。初日はとりあえずケーキを焼き上げるまでやって、ラップで覆いかぶせて休ませておきます(歩粉秘伝のラップ攻撃)

それにしても、こっちのラップ、め〜っちゃくちゃ薄い!日本の業務用のラップもかなり薄いのですが(年々薄くなってってました、これは限界ではないか?というくらいの薄さ)アメリカのラップ負けてない、いや勝ってますね、薄さで言えば、使い辛いです、、。
アメリカに来て、ずっと思っていたのですが、こちらの人あんまりラップというものを使わない、、どちらかというとアルミホイル派?もしくは何もしない派?例えばバナナを半分食べたとしましょう、絶対ラップしません?ノーラップで冷蔵庫に入っているの見た時に、びっくりしている自分が日本人なんだな〜って思いました。アボカドも半分のままノーラップです、半分にカットされた玉ねぎも!(アルミホイルがかぶせてあったけど、全然ピタっとしていない、ちょっと浮いてる状態)う〜ん、日本人はラップ大好きっこだなと私は感じました。ラップの話はこの辺で、、、。

その翌日、仕上げのくるみとキャラメルソースを上からかけて完成〜!!
ベーカリーのスタッフの方たちに食べてもらったら、みんな美味しい〜と!!いや〜、めっちゃ嬉しい!とほっとしていると、早速2台焼いた、残りの1台を売ってくれるということに!ひえ〜、歩粉のごぼうとナッツのダブルキャラメルケーキ、in Portlandですよ!
思ってもいなかった展開に、驚きと感激と。
オーナーさんにも確認せず、パティスリーを任されている方が勝手に?、売ろうと決めた瞬間に売られているのが、目から鱗な感じでもありました。日本だと、いちいち上の者に確認してから〜ってのが普通な気がするのですが、、。

いろんな驚きもあったボランティア、夏休み1週間の内の2日半ほどでしたが、いい夏休みの経験となりました。
そして、細々と週に1回ほどボランティア、続けさせて頂いております〜。

週に1回でもお菓子に携われるのは、嬉しいことです。
また気づいたことなど、ちょっこり報告できればと思っております。

そうそう、「朝食おやつ」ここにきて重版が決定したのです、ほんと嬉しい〜!!これも細々とでも歩粉の本を手にとって下さる方がいるから!嬉し過ぎます。みなさまありがとうございます〜。