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2015.12.31
しぇ~しぇ~シェパニーズ!!

IMG_9612自分の写っている写真はほとんどないのですが、かずこさんが撮って下さったこれっ。シェパニーズin hocoちゃん、証拠写真?!
ここにやってくるまで、ほんとバタバタしてました。

ポートランドに4月からやってきてホームステイ先をなんと4回も変わってました。(2ヶ月に一度くらいの頻度)それぞれの理由はあったのですが、次の引っ越し先でようやく落ち着くことが出来るのかなーと思いながらも、こんなに変わる自分に何か問題があるのかなぁなんて、ちょっと落ち込んだり。
語学学校に行くのも自分で決めたものの、団体行動も苦手だし、そもそも学校も苦手で、勉強するのも苦手、、、苦手だらけやん!!って。ほんと好きなことしか出来なくて、、、食べることと、お菓子についてのこと、、だから歩粉は出来たのね。たいした趣味もないしね。
学校の授業では、自分から発言することは皆無で。ペアーで作業する時は私に当たった人に申し訳ないなーという気持ちでの参加。違う国のクラスメートとも休み時間などに話することもほとんどなくて、(暗いムードを醸し出すのもどうかと思い、静かに微笑んでいる謎の人だったと思う、、、)日本人とも日本語で話すってことも気が引けて、ただただ一人で過す時間が多かった。
そんな時も、頭のなかはいつも日本語で独り言、物思いにふけっている時間の長いこと。

歩粉での日々は、デザートを作って提供して、それを喜んで下さるお客さまがいる。今月も美味しかったですよーとお声かけして下さったり、ほんとにほんとにそういったことが嬉しくて、世の中に少しは貢献することが出来ていたのかなぁなんて、こっちに来てから改めて思いました。
だって、最初、英語のレシピが読めるようになって、英語が少し出来るようになったらお菓子の幅も広がってーなんて思いがあって、来たものの。全力で英語の勉強もできない、ぼーっとしてる時間が長い、今の私、世の中への貢献ってあるのかしらーー?なんて気持ちでネガティブ思考全開(根暗で、明るく開き直ることもできず、、)だったのです。

語学学校の授業料も、何となく来年まではいてるかなぁ?と、先の3ヶ月分支払ったばかりで、移ったばかりのホームステイ先のママにも「数ヶ月か半年か分からないけれど、居ると思うー。」と話した矢先一ヶ月も経たない内に出ることになるとは。
ほんと、奇跡?のシェパニーズ話。
テーバーブレッドの方にも、学校にも、おうちのママにも、説明する時は緊張しながらも事情を話すと、皆「コングラッチュレーショーン!そんなすごいレストランでインターンシップ出来るなんてすごいねー!!」と喜んでくれました。
さすがアメリカ?!夢を実現する国?(よく分からないですが、、、)
学校の授業料もキープさせてくれることに、私の荷物(段ボール4箱分)もおうちに置いておいてもいいよ、とママ。

そして、ビザの問題。私は、学生ビザで来ているので、学校をやめてしまったら、その後60日間しかアメリカに滞在できないのです。
学校のオフィスの方に相談したら、一度外国に出て、観光ビザに切り替えて、インターンシップして、もう一度外国に出たら、滞在できるとの方法を教えてもらって、(ややこしいのであまり理解できずアドバイスのまま実行しました)インターンに行く前に急遽外国に一度出ることに。一番近い外国バンクーバー(カナダ)に。
日帰りで、長距離バスに乗って。
ポートランドを朝6時半出発、午前10時シアトル着、バンクーバーには午後2時に到着。2時15分には再び帰路に。わずか15分ほどの滞在の外国。ようやく戻ったのは夜の10時を過ぎていました。一日、16時間もバスの中で、、、さすがに疲れましたー。
30代の頃、関西ー東京間を深夜バスを使ったこともありましたが、40代でのこれ、疲労感がすごい。
せっかくバンクーバー行くなら観光してきたら良かったのにーとも言われましたが、またもや旅行気分ではなく、ほんとにビザの心配のためだけだったので強行移動でした。

サンフランシスコまでの飛行機のチケットは、すぐにゲットして、あと残りは住まいの問題。
私は、バークレーに知り合いも居なかったので、住まいをお願いできる方も、もちろんいなくて。
インターンシップを紹介してくれた、ジェロームも住まいのことまでお世話してくれる訳ではありません。ジェロームのおかげで、シェパニーズにパティスリーのシェフと繋げてくれたので、直接メールでやり取りをすることに。
インターンシップは、無給だということ。シェパニーズでの経験には代えられないので、そこはもちろん了解と即答。
インターンシップの期間の確認。「住まいは決まっているの?」と尋ねてくれたので、もしやシェパニーズ寮みたいなものでもあるのかー?シェアハウスとか?一部屋用意してくれるとか、、?なんて淡い期待を抱きつつ、住まいが決まっていないことを告げると、(こういったやり取りも、実は、こっちで偶然お友達になった日本人の英語の出来る方たちに英訳を協力してもらって、成り立っていたのです、、、それ無くしては実現出来なかったかも、、、?)一部屋貸せる人を紹介出来るかもとCCメールを貼付けて下さったので、その方に直接尋ねてみることに。
その後、すぐおうちと部屋の写真が添付されたメールがきたのですが、家賃が書いていない、、、。インターンシップが始まるのも2週間を切っている時期だったので、そこはすぐにでも確認しておかないと。私の滞在期間を提示して家賃を尋ねました。そうして、返事がきました。
ムリーーーーーー、ムリーーーーー、うそーーーー、うそではありませんが、目を疑う金額です。
私は、知らなかったのです。サンフランシスコ、バークレーが今全米でも一番物価の高いエリアだということを。
サンフランシスコの事情を知っている方に尋ねたら、「その金額はすごーく高いねー、でも今のあのエリアでの地価の高騰具合からいうとあり得ない額ではないのかも、、、」とのこと。
お金って不思議ですよね。天下の回りものって言いますものね。でも、結構値段でいろいろ決めてしまうことって多いのかもしれません。
歩粉のデザートセットだって、高いって思う方もいたと思う。9年ほど歩粉を営業していた時に一度だけ値段を上げさせて頂いた時、数百円上げるのも結構悩みました。ブログでもその説明をさせて頂くと、「歩粉での時間は金額じゃないですよ」と書いて下さる方や、変わらず通い続けますーと言って下さる方が多くて(そういう方しか残っていないとも言えますが)、自分がそれに値打ちがあると思うことには、人はお金を払うものなのですよね。
食べ物でも、服でも雑貨でもアート、映画、音楽、旅行、学校、なんでも。(お金を借りてまで得るということはどうかと思うこともありますが、場合によりますよね、、、)
ポートランド価格に慣れてきていた私は、その5倍以上もする家賃に最初、むりーーと、思考が止ってしまったのですが、よく考えたら払えない金額ではないのです。
それこそ、シェパニーズ学校に入学してホテル住まいしているんだって考えれば納得できるし、この経験にはほんと代えられないのです、家賃のことがちょっとちっぽけにも感じられてきました。(ものすごい変化ですが、、、)
なんでも一瞬で気持ちって切り替われるのかも。考える時間があったとしても、自分が納得した瞬間にパッと灯りスイッチが入ったら視界が一気に広がったーって感じでしょうかね。

住まいが決まったのは、インターンシップが始まる一週間前を切ろうとしている時期でした。

歩粉ちゃん奮闘記、、、
つづく。