Blog
2016.02.08
贅沢な悩み?

IMG_9861シェパニーズ午後番の日、シフト表には15時半からと書いてあるのだけれど、前回にも書いた様に朝番だとシフト表通りの時間に行くと、てんてこ舞いになってしまうので、15時半にキッチンに到着する訳にはいかない、、、と張り切って15時前には作業出来るように入ったら、ら、ら、ら、邪魔でしたー。
キッチンのスペースもそんなに広い訳ではないので、午前番と午後番が重なっている時間はただでさえ人が多いのに(4~5人いると混んでる感じ、、)私、がプラスでいると作業し辛い、、。で、15時半までオフィスの方でゆっくりしてて、いいよと言われました。オフィスの棚には沢山の料理、お菓子関係の本が並んであって、ミニ図書コーナーって感じ。ここの本、どれ読んでもいいよ、と言って頂いだいて、興奮したものの、いざ本を開けると、英語の字がぎっしり! ううっ(汗)読めない辛さ(悔涙)
それにしても日本のレシピ本って、ほんとに写真がた~くさん載っていて、解説も丁寧で、失敗が極力ないよう丁寧に書かれているものが売れている本って気がするのですが(歩粉のレシピ本もね☆なんちって)こちらのレシピ本とは何だか違う!写真のない本も結構あるし、本の厚みも違うし、お値段も、、(ちょっと気軽に買える感じではない、本当に大切にしたい本なら買えますが)
その図書コーナーの前で、ぼーっとしていると、あっという間に、戻らねばっ!という時間。

午後の作業、まずはキット作り。キットとは、前回に書きましたが、午前中に焼いていく当日に出すケーキをスムーズに進められる様、全ての計量を前日にやっておきます。その間違いが無いように、まずは無色のマスキングテープに、マジックで今日の日付、ケーキの名前、材料名、分量、自分のイニシャルを書きます。例えば、ジンジャーケーキだと、12/14 Ginger cake KIT AP Flour 7 1/2 C , H I と書きます。解説→12月14日にH I (磯谷 仁美)が作ったジンジャーケーキのキット、オールパーパス粉、7カップと2分の1量がこれです。ってことが一目瞭然で分るよう。計って、ビニール袋か、プラスチック容器にいれたところに貼っておきます。ケーキ作りは計量命だから、それを間違えたら大変なこと!次の日に焼くのは自分でないことがほとんどだから、責任をもってきちんと任務をば!

私は、まだ全部を任されていませんが、毎日キッチンでやっている作業の一つにアイスクリームがあります。余談ですが、私アイスクリーム大好きで食べるのめっちゃ早いんです。今まで一緒にアイスクリーム食べた人で私より早く食べた人見たことない、、、っていうくらい!(自慢になりませんが、、、あっ一人だけいます。私の父です、、どうでもいい情報)
すんごく美味しかったシェパニーズのアイスの一つが、ヘーゼルナッツアイスクリーム。ヘーゼルナッツをオーブンでローストして、フードプロセッサーで砕き、アイスクリームベースになるミルク類に入れて火を入れていきます。沸騰直前まで温めては、火を止め、蓋をして少し蒸らして、、という作業を4回くらい繰り返してナッツの風味をミルクに移していきます。最終的にナッツは漉して液体だけなのですが、食感でナッツは感じなくても味、香りが、上品なヘーゼルナッツをすごく感じる!そして仕上げにヘーゼルナッツのリキュールも足して、本当に贅沢だな~って思う。
スパイスや、リキュール、ハーブ使いがすごーく上手だな~って感心するし、甘みの調節も何度かスプーンで味を見ては、素材の味が活きるようにギリギリのところで砂糖の分量を決める!という感じで、その感覚が素晴らしい。

朝番と午後番、何が違うって?それは、ま、か、な、い、のスタイル。夜のレストランは、コースのみなので、そのコースの一皿ずつを食べれるのです。
と言っても、コースを提供していく時は、厨房も一番神経の張っている時間帯、レストランは2交代制で18時くらいからの部、20時半くらいからの部となるので、前菜の一皿のピークが終わるのが20時半くらい、そこからペイストリースタッフにレストラン厨房スタッフが人数分の前菜を作ってくれます。ふは~、ぜ、い、た、く~~。世界一贅沢なまかないかも~~っ!って思いながら、オープンキッチンなので、お客様からも見えなくはないのですが、お客様には見えないように、小さな流し台があるのだすが、そっちに向かって(背を向ける形で)さささっと食べます。
次~、魚系の一皿~21時半くらいから、次~、肉系の一皿22時半くらいから、初日は、この贅沢極まりないまかないに鼻息荒くなっていたのですが、フレンチ基本のお料理たち、すんごく美味しいのだけど、ハレとケの料理で言うと最高にハレのもの、毎日食べるものではないのです。カロリー的にも、もちろんめっちゃオーバー、、。だから、私、朝番のまかないの方が好き!(バイキング形式で、自分で取れるし!しか~しタイミング逃すと無くなるのが玉にきず、、、)

いや~、ほんと贅沢な話ですよね。分ってはいるのですが、夜の22時半、もしくは23時に肉を食べるのは、、う~ん悩ましい、、。
次の日が休みだと、持って帰って次の日のお昼に温め直して頂くことも。
やっぱり日本人の私だから、ご飯にお味噌汁、野菜のおひたし、酢の物とか欲してるのは、当たり前かな?お肉は頂くにも少しで十分って思っているのは、歳のせいでもあるのかもだけど、、。

午後番の日は、家に着くのが深夜12時を過ぎている時もあって、、(私がもたもたし過ぎたのもあって、、、)昼間の日差しがある時は暑く感じても、夜中、早朝はめちゃくちゃ寒くて、、自転車で全速力で帰る時に、あ~、何で手袋ポートランドに置いてきちゃったんだろ~!って後悔。最小限の荷物で来たので、バークレーでは手袋なくても大丈夫だろうとの判断で。(まさかこっちで自転車に乗るなんて思っていなかったから、、)大判のストールを背中に羽織つつ手元まで持って上着兼、手袋として使用中。日中と日が暮れてからの温度差が極端なので、ほんとにびっくりです。

朝番、午後番、どっちも経験して、やっぱり私は朝番が好きだな~。緊張感、追われている感は、朝番の方が大きいのだけれど、ば~っと駆け抜けていく感じがいいのと、自分がクッキーなど焼き上げるものもあるから、それも嬉しいのと、(朝番のまかないもね☆それが一番大きな理由?)仕事が終わった後もまだ時間があるっていうのは、ほっと(ぼーっと?)出来る(私、何時間でもぼけーっと出来るタチであります、、)。体力仕事なので、疲れてめっちゃ早く寝ることも多々、一日ってほんとに早いな、、、って感じます。

今回のプチ情報。私の一番よく使う英語!? もう、これだけ言えれば十分!私、これのワードだけで、もしかしたら一日過せるかも!って思ったほどの魔法の英語☆キラ~ン、そ、そ、それは~。
OK! オーケイ!です!
朝のやる事を、まず確認する時も、ばーーっと英語で説明されて、全部が理解出来ていなかったとしても、オーケイ!って言って、とりあえずやる!もし万が一間違っていたとしても、細かい部分で気になるところがあったら、その時に指摘してくれるので、だいたい何とかなります。(よっぽどの大きな失敗でなければ、、、)
一日に何回言ってるんだろ~って思うくらい、使う頻度ナンバー1だと思う。

それと、これはシェパニーズにいる時に限ってだけど、コーナー!って言うの。それは、日本語でいうと角のことで、お店の裏道を歩く時に直角の角を曲がり進むと、向こうから来た人が見えないからぶつかる可能性があるので、曲がる手前から大きな声でコーナー!と叫びます。それが、日本人の私としては何だか恥ずかしいのだけど、両手にモノを持っている時に、正面衝突したらえらいこっちゃだし、ここは大きな声でコーナー!

そして、ビハインジュ~。英語で、behind you、洗い物を洗い場さんのところに持って行く時、洗い場さんはえらい勢いで動いているから、背後に私がいることを気づくかないと、腕がゴンって当たる可能性も大なので、ここでも、聞こえるくらいの大きめの声で、ビハインジュ~!と言わないと失礼な感じになっちゃうっぽいので、、、言いますよ。
日本人って、自己主張が基本的に控えめだから、私、ここにいますよ!!ってなかなか言い難く感じてしまうもの、、、。以前、ポートランドのベーカリーでボランティアしていた時も、このビハインジュ~が大きな声で言えなくて、もじもじと小さな声で、言っても聞こえてなくない?ってくらいだったのですが、ここアメリカでは、とにかく人の後ろを通る時には(狭いところで)ビハインジュ~(ちょっと失礼!って感じなのですかね?)
これまた余談ですが、包丁を持って歩く時も、ナイフ!ナイフ!ナイフ!って大きな声で言って!て言われて(ベーカリーで)それも、何だか恥ずかしくて、、、。日本で、包丁!包丁!包丁!って大きな声で言いながら歩いたことないから、、、。(包丁通りま~す、って小さな声で言うことはあっても)日本人って、察する力がすごいから、よく気づくし、大きな声ってあまり使わなような。
日本語でもそんなに大声出さないのに、英語で大声出すのが恥ずかしく思ってしまう、めちゃくちゃ日本人な私です、、、。

そんな訳で、最もつかう私の英語(シェパニーズで)は、ok, corner, bihaind you, 以上、プチ情報でした☆