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2016.03.07
何故にフィリピン?!

IMG_9660以前にも少し書きましたが、ポートランドの語学学校をやめた時点で、学生ビザでは居れなくなっているので、インターンシップの後は一度アメリカ外に出なきゃ、、、となっていたのです。そこで、日本に帰る、前回の様にバンクーバーに日帰りでも何でもいいから出る、比較的近い南米(メキシコとか)に出るなど、選択はあったものの、せっかく外国出るなら、、、と考えたのが、フィリピンでした。

ポートランドに学費も残したまま、私の沢山の荷物も直前までお世話になったホームステイ先に残したまま、、だったので、ポートランドに戻ることは確実なのだけど、ポートランドの語学学校を出る時は、毎月上がってってしまうクラスのレベルに授業も全くついていけけなくなってて、辛過ぎて、、。こんな英語レベルの状態で、戻れない!!って強く思っていたのです。
そこで、小耳に挟んだ、フィリピン留学。フィリピンで英語のレッスンは、基本マンツーマンレッスンだし、費用もアメリカに比べると抑えらえる。
シェパニーズのインターンシップに来てから、英語のテキストを開けることなんて、一度もなかったし、英語の勉強の努力って何もしもしてなかったような。
私がフィリピン行きの話をすると、いいね!って言う人と。何で?せっかくアメリカで、周りにネイティブがいっぱいいる環境なのにフィリピンに行かなくていいんじゃないの?という意見、半々に別れました。
アメリカにいるのに、、、ほんとそうですよね。
でも実際、カフェとかに入ってとか、スーパーで買い物する時とか、そこらにいるネイティブの方に喋りかけまくる、、、って、出来ない。お世話になっているおうちのカトリーナにだって、挨拶程度の話しか未だ出来ないのに。
英語って、喋らないと上達しないって、実感しているのに、やっぱり出来ない、、。
こうなったら、絶対喋らないといけなくなるマンツーマンレッスンやってみたい!行く前と帰ってきた時、何かしら変わっているはず!それに賭けてみよう!って自分で出した結論。
1ヶ月では短過ぎるのでは、3ヶ月はちょっとキツイかも、、ということで8週間行くことに決めました。

フィリピン留学って今流行っているらしく、学校がたくさんありすぎて決めるのも大変と聞いたのですが、私は以前東京で少し習っていた、インド料理教室の先生の娘さんが行っていた、という学校に決めました。
今って、情報がありすぎるから、インターネットで検索しだしたら、どれもいいこと書いてあるし、きりがなくなりますよね、、。
そこは、マニラ空港から、車で3~6時間の(この時間の開き具合って、、、交通渋滞がひどいらしく巻き込まれたら、全く動かなくなってしまうとやらで)田舎町にある学校です。

その学校は、月に2回開校日があって、その日に合わせて入学出来るのですが、私が選んだ日は12月の半ば、クリスマスもお正月ももうすぐっていう時期、学校も臨時の休みも多くて、、そんな時に入学したのは私一人でした、、。
オリエンテーションも一人。学校の案内をしてくれるということになってて、午後2時にエントランスで日本人スタッフの方と待ち合わせを決め、それまで自分の部屋で待機となって(4人部屋です)昼ご飯を食堂で食べた後、ちょっと横になろうって思って、ベットに入り、目が覚めたら、、、、4時前になってました、、、
私、こんな大遅刻したの初めてで、、、!一瞬何が起こったのか分らなかった!!
ポートランドからバークレーに移った時から、予定になかったことばっかり目の前のことぶち当たりながらの経験、気づけば生理が3ヶ月も止ってて、未経験のことだったから、ちょっと心配になって検査してもらったり。
先生に言ってもらったのは、身体はノーマル、大丈夫よ~と。ストレスからとのこと。
緊張の連続だったのと、自分が考えている以上に身体には負担をかけていたのかな?
と思いつつ、フィリピンに行く直前まで、インターンシップしていて、駆け込みで友達お勧めの鍼治療を受けてから、飛行機に乗りました。初フィリピン、学校に到着するまでは気が張っていたのだと思う。
着いて、ほっと身体も気もゆるんだのでしょうかね、たぶん。
飛び起きて、エントランスに走って行ったら、当然誰もいなくて、日本人オフィスに顔を出したら、「来ないから部屋に見に行ったら、ぐっすり寝てたから、、、」って、ほっておいて下さった。
日が暮れる前だったので、学校案内だけして貰ってその日は終了。

コッケコッコーの声で目が覚める。メェ~ッメェ~ッやぎの声も、、動物の鳴き声でにぎやかに始まる朝です。
自分でも40過ぎて、4人部屋の共同寮生活をするなんて、考えてもみなかたけど、なるようになれ~、えい~!って動いてる私です。で、どんなか?って、蓋を開けてみたら、ワーホリに行く前にちょっと英語に慣れてから英語圏に行く!というのが流行ってる?みたいで。。
ほんと、ここに来てびっくり、こんなにもワーホリ(ワーキングホリデーね、分ってるって、、?すみません、両親も読んでるみたいで、このブログ、、多分ワーホリ??ってなってそうで)に行く日本人多いんだ~!オーストラリアに行く方かカナダか、って感じで。私が一緒になった部屋の女子みな、この学校での滞在を終えたら、そのどちらかの国にワーホリへという方々でした。
もちろん、20代ばっかりです。私が、20代の時は、ワーホリって、ノーアイデアだったなぁ、そういえば。
20代のうちに海外での生活を経験しておきたいって方、やっぱり沢山いらっしゃるもんですね~。
大学を休学して来ているって方もいます。
アメリカからやって来た、ワーホリに行く訳でもない私は、超イレギュラーな感じでした。

学校の敷地内に寮があって、食堂のある建物までも徒歩3分くらい、朝は7時~9時、昼は11時~13時、夜は17時~19時まで解放しているので、その時間内に行くと食べれるというシステムで、食事は規則正しく、しっかりと食べることが出来ました。
朝は、お粥の日(茹で鶏で出汁を取ってて美味しいし、揚げワンタンの皮みたいなのがトッピングできて、刻みネギと)は、何故かミニパンケーキもあって、どっちも外せないから両方頂くのですが、朝からお腹いっぱい、、、。
パンデサルと言って、見た目、日本のちょっと小さめのロールパンの朝もあります。こちらでもパンのことをパンと言うのですよ。(ちょっともっちり、みるくパンに近いって思います)パンデサル3つは食べちゃいます。
フィリピン人は甘い味が好きとは聞いていたのですが、このパン自体にもほんのりと甘い味つけが、、、この丸っこい形なら、ほんのり甘いのも分るのですが、食パン型で薄くスライスされた、サンドイッチに使えそうなパンですら、ほんのり甘いのです。
そして、一番ビックリしたのが、マヨネーズが甘い!
プラスチックの容器にどーんと置いてあるクリーム状のもの、私、ヨーグルトが入ってるんだ~、、、と思って自分のトレイに適量をのせ、スプーンでぱくっと一口食べた時に、、、何コレ~~!(心の叫び、声には出していませんよ!目は最大限に見開いてたと思う、、)
マ、マ、マヨネーズ???しかも甘いし~~っ涙。口の中に入ってしまった、スプーン一杯のマヨに相当、動揺しました、、。
日本人もマヨ好きな人多いと思いますが、こっちは使う量が違うっぽい、だってスーパーに行ってもプラスチックのバケツサイズで売ってるし(もちろん少ない量でも買えますが、、)業務スーパーではないですよ、普通のスーパーで。
ケチャップも甘いんです。(バナナの甘みらしい)そのケチャップを使ったであろうナポリタンみたいなスパゲティーが、フィリピン人の好物みたいで、なんとマクドナルドにもメニューとしてあるのです!
ご飯(白米)の日もあります。付け添えに、真っ赤なウインナーの焼いたのもあって、この赤さ加減が、日本の赤いウインナーとは桁違いに赤い!外国のチーズで周りを赤いワックス?で覆われてるやつってあるじゃないですか、あの食べれない部分。あの赤色、、、しっかりくっきり赤いのですっ。
何でも一度は試してみよう!と、手をつけてみる私(チャレンジャーひとみですっ☆)これも甘~い!ではありませんかっ、、、赤くて、甘い味のウインナー。ナポリタンみたいなスパゲティーにも、このウインナーのスライスしたものが必ず入っています。
そして、朝からチャーハンっていう日も、、、。あるとついつい食べてしまうってもんです、、。
シェパニーズでのインターンシップの時は、やはり何やかんや言っても糖分取り過ぎてるな~っていうのがあって、フィリピンでの生活で痩せるかも!なんてチラリ期待していたのですが、このしっかりした食生活、、、しかも3食しっかり食べて、運動することはなし、、、私の脂肪ちゃんは、しっかりキープされたまま、、いや更に、、、といった状態どえす。

学校生活、二日目には学生証を作る為の写真を撮りに、その町の一番大きいスーパーまで日本人スタッフの方と出掛けるということになっていたのですが、その行く手段がトライシクルというオートバイにサイドカーを取り付けたもの。
その一台にドライバーの後ろに一人、サイドカーの部分には最大3人、合計4人まで乗車可能で、中に乗り込む時は、座席はあるものの、大人二人で既にぴっちり、そして地面からの振動がすごい!このおもちゃみたいな乗り物がここら辺のメインの交通手段なのです。
私、ベトナムにもタイにもバリにも旅行で行ったことはありましたし、シクロ、トゥクトゥクといった似たような乗り物を経験していたにも関わらず、今回気分は旅ではなかったのと、アメリカバークレーからのいきなりのフィリピンの田舎町の移動に、久しぶりのカルチャーショック(アメリカでも違った意味でのカルチャーショックはあるのですが、、)
イオンみたいなショッピングモール(SMモールって言います)の前では、爆音も爆音、音が大き過ぎて割れて、どんな音楽か分らないような曲が特大スピーカーから流れ、クラクラしてしまった、、。
写真撮影は、すぐに終わり、では解散!と、そのSMモールで、一人行動になって、まずスーパーを散策。
調味料のコーナーに行くと塩のコーナーには食塩(塩化ナトリウム)しか置いてないのかと焦ったら、、、岩塩系が一種類だけありました!そして、味の素の占めている範囲の大きさと言ったら、、、。随分前にバリに旅行した時も感じたのですが、日本人が開発した化学調味料がすごく普及しているのを見ると、申し訳ない気持ちになってしまう私がいる。
飲み物のコーナー。珈琲のインスタントが9割を占めています。その多くが3in1というもので、コーヒー、粉ミルク(クリープと言った方が分かり易いですよね)砂糖が一つの袋に入ってる、このタイプの人気の高さと言ったら、陳列棚見たら一目瞭然。
そして、紅茶の欄の小ささと言ったら。リプトンがかろうじて一種類くらい。緑茶、あったかしら、、?
ハーブティーもなかったと思う、、、。
この偏りのすごさ。
私が、ちょっと前までいてたところとのギャップがすご過ぎて、、
オーガニックって言われるもの、ほとんど見受けられないんですもの、、、(隠れてあったのかもしれませんが、派手に陳列されているものは、カラフルなものばかりで、、)
ファーマーズマーケットとか、、岩塩の専門店とか、厳選した珈琲豆を焙煎にこだわったローカルでニューウェーブ系のコーヒーとか、そんなものってない、、、。
牛乳やチーズだって、冷蔵コーナー置いてないの。常温で保存出来るものってことにビックリ。牛乳は、まだ分るのですが、チーズも!暑い国だし、まだまだ冷蔵庫も誰もが持っているものではないみたいなので、缶詰も種類の多さにもびっくりしつつも、なるほどな~って思ったり。

日本にいてても、食の選択の豊かさを感じることが出来て、アメリカでもオーガニックや、ビーガンとかローカルのものを大切にするとか、日本よりもちょっと進んでいることを感じたりしていた私に、今回ちょっとガツンときてしまいました。
同じ時代を生きているのだけど、日本の高度成長期?って私が経験した訳ではないのだけれど、一昔前まえの日本なのかも(味覚は違えど)
便利重視というか、まだ何が体に悪いとか、環境に悪いとか、地球にどうなんだ~とか、そんなこと生きていくのに、いっぱいいっぱいだと考える余裕もないというか、温かい地方の楽観的生き方っていうのも国民性にあるのかもしれないけれど。

SMモールからの一人帰り道。トライシクルに値段交渉でちょっと高い料金払わされつつ、ガタガタ道を排気ガス出しまくりの空気をいっぱい吸いながら、ふうむ~、、、と国によるいろんな違いを一気に感じ、ただただフィリピンのパワーにも圧倒されている私でありました。

歩粉ちゃん奮闘記つづく☆