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2016.04.01
ウィークエンド. カフェ.ヒトミ. アローン…

IMG_0240肝心の!英語のレッスンについて、何も書いてなかった、、、。フィリピンに来たのは英語のマンツーマンレッスンを受けるためでした。わたしは、1日8時間のマンツーマンレッスンのみのコースに決めました。
1授業が50分で、午前中に4時間、お昼ごはんタイム1時間、午後4時間であっという間に夕方。それにプラス1時間アディショナルクラスといって、自分の希望(ある程度)する先生の授業を受ける(お支払いすれば)ことにしたので、合計9時間!
英語漬け~っていうんですかね、こういうの。
でも、それ以外の時間は、寮の4人部屋もオール日本人だし、ご飯の時も日本語が飛び交う環境ではあるのですが~。

マンツーマンって、どんな風?って検討つかない、、、って思っていたのですが。ほんとに小さな2m×3mくらい?(プリクラ撮るスペースを気持ちちょっと広げたって感じ?)のお部屋が、だーーっと沢山あります。
机一つ、先生とわたしの椅子が各1、小さ目のホワイトボードが壁に1つ、以上。先生との距離も当たり前だけどほんと近い。
わたしは、一人だけ2時間受け持ってくれる先生(前回書いたトゥロンを一緒に作った先生)がいたので、8人の先生と1日に授業を受けることになります。
最初は、自己紹介。だいたいフィリピン人ってお喋りだし私の担当してくれている先生もみな若くて、進んでいっぱい喋ってくれます。
家族構成や、趣味のはなしとなるのですが、わたしが話す時、まずは年齢を聞きたがる雰囲気が。日本人でもそうだと思うのだけれど(アジア人特有なのかなぁ?)最初会った時にこの方何歳なんだろ~?って。
アメリカだと年齢聞かれることって、ほとんど無いから、それだけ歳に関わらずしたい事する!ってことなのかな?
それで、まず年齢を言うと、ここに居る日本人の多くは20代でワーホリ行く子たちだから、40代、しかもアメリカから来たイレギュラーな私に興味津々っぽい。
家族は?子供はいるの?次の質問コーナーになります。
結婚は一度したことがあるけど、離婚したの。子供はいないのよ。東京でデザートのカフェをやっていたのだけど、昨年閉店したの。

って言うと、フィリピンでは、離婚って基本的に出来ないみたい(すっごくお金がかかるから、芸能人とか大金持ちでないと出来ないのだとか)。そして、前回も書きましたが、基本大家族。40歳過ぎて、結婚経験があったのなら子供がいて当然って感じなのだけど、わたしの30代は歩粉がわたしの子供みたいな感じだったからな~、な~んて。
格好良く書いちゃうけど、ほんとに歩粉にかかりっきり!というか、自分で決めて、自分で始めて、好きでやってた訳だから。夢中っていうと、これまた綺麗だけど、必死だったというか。
わたしは、接客も好きで、来てくれるお客様と顔を会わせるのがすうごく嬉しかったのと、助けてくれるスタッフがいて、お菓子が好きだから歩粉続けられたけど、自分が出来ることってほんと限られるな~って海外に来てつくづく思う。苦手なこと、めっちゃ多いし。
9年ほどカフェをやってて閉店したというと、なんで~?って聞かれる。建物のオーナーが取り壊しを決めたから、そこを出なければいけなかったから。って答えて、ほんとそんなことでも無かったら、お店閉めるなんてこと考えなかったし、アメリカに行くなんて、ましてやフィリピンにくるなんて、ぜ~んぶ無かっただろうけど、人生不思議なもんですよ。
片言の英語だから、必要最低限のことしか伝えられないのだけど、わたしの頭の中では、いろんな回想シーンがいっぱい。

学校の授業は、月曜から金曜だから土日はフリータイム。そして、金曜には週末何か予定あるの~?って必ず聞かれる。その話を毎回8人程に話さないといけないから、予定があるといいのだけど(若い子たちは、週末ビーチに出掛けたり、マニラの都会に出たりアクティブに過していたから)わたしは、大した予定はないし、小さなこの町のカフェに行くことくらい(そこでこのブログを書いたりしてた)。
そしたら、まず聞かれる、独りで? そう、独りで、、、。独りでカフェに行くなんて、信じられない~!って驚かれる。
カフェは、友達か家族とわいわい過すところ。独りで行くところではないみたい。まず、カフェに行く自体贅沢なこと~だとは思う。
ヒトミ、アローン? また独りなの~?って毎度聞かれた。ヒトミ=アローンが枕詞みたいに。
女性の先生が言うのは、まだ分るにしても男性の先生にまで、独りでカフェに行くなんて、信じられない!って言われると、こちらもビックリ。「私のやっていたカフェでは、半分くらいのお客様が独りで来てくれていたんだよ~、日本では独りでカフェに行くのは特別なことでないよ」って説明したところで、興味ないのか、すぐ違う話になっちゃった。
国が違うと、それぞれの普通も違うから、当然のことだけど、違いを知って自分のスタンダードを考えさせられる。
どっちがいいとか、良くないとかは全くなく、いろいろ違うから面白く思えたりするのだし、自分の傾向も知ったり、まだまだ自分って分らないな~って思えたり。

ヒトミ、アローン時間を週末たくさん持ったおかげで、フィリピンのスターバックス行ってみたり(エンサイマダってフィリピン独特の菓子パンや、シークワーサーみたいなフィリピン独特の柑橘のカラマンシーチーズケーキってなご当地メニューが知れるのって嬉しい)
朝マックしてみたり(マクドナルドなのにご飯もスパゲッティもあるので、面白い)

その朝マック中、いかにもフィリピンの田舎で作られました!っていうような素朴なカゴリュックを背負っているおじさんがいて、そのリュック可愛いですね!って話かけたら、もうひとつ余分に持っているからあげるよ~って話になり、、、。 (50代半ばのおじさんが英語が喋れるのが、ほんとスゴイと思う、ウチの父が英語喋ってるの想像できないし、、)
それがきっかけとなり、そのおじさんの娘さんがケーキ作りが好き(大学の授業でクッキングコースを選択していたのだとか)ということで、おうちにお邪魔するという展開に発展し、ケーキ作りを一緒にすることになりました。
まず、オーブンが家にあるということに驚いたのだけど、学校でパン作りなど習ったことはあっても、家で自分でオーブンを使うお菓子は作ったことがない、というので、ぜひ一緒に作りたい~と。
おうちに着いたら、朝からたくさんおかずを作って用意してくれていました。お母さんと協力しながらもメインで用意してくれたのは娘さん、ほんとに料理が好きみたい。魚、イカ、豚肉、鶏肉、野菜もたっぷりココナッツ風味のおかず、テーブルに乗りきらないくらいのおかずたち。よく冷やしたココナッツにストローさした、フレッシュココナッツウォーターをどんっ!っと出してくれて、心のこもったおもてなし(めちゃくちゃ美味し~、どれもこれも~)に、この嬉しさをどう表現したら良いのやら~と、胸を熱くしながらやっぱり私の言葉は少なくて、、。そんな心境のなか、賑やかなおうちですこちら、近所の方や親戚、お父さんのお友達やらで、人が出たり入ったり。
お腹いっぱいになったところで、さ~、お菓子作り!
オーブン、一度も使ってないみたいだったから、ちゃんと動くのか心配だったけど、温度がちゃんと上がることを確認し(ちょっと大きい目のオーブントースターって感じ、よく言えばデロンギみたい、温度設定のねじと時間設定のねじだけ)
メニューは、簡単で応用の効くものがいいと思ったので、「朝食おやつ」のレシピからりんごのバターケーキに決めました。(今回の写真はこれですよ、バックのピンクの花柄布がフィリピンのおうちっぽい?)
これ、ほんと材料混ぜていくだけだし、溶かしバターだから、バターの状態を気にしなくていいし(クリーム状にキープするのって、結構難しい気がする、暑い時も寒い時も)今回、具材はりんごにしたけれど、バナナに変えたり、チョコ味にしてみたりも出来るからね~って説明したら、すごく嬉しそう。
それにしても、日本を離れてから計りがなくてもお菓子が作れるようになったのがスゴイと思う。
といっても、目安はあって、バターならパッケージに書いてあるからそれを基準とすればいいし、粉は今回も計り売りのところで調達できたので、それでオッケー。卵は一個がだいたい50~60g、砂糖も大まかに入れて味をみて、後で足りなければ足せばいいのだし。生地がゆるめに感じたら粉をもう少し足して~って感じで何となく出来るもんです。
今まで、お菓子作りって計り命!って思っていたし、細かくいうと確かにそういう部分もあるのだけれど、おうちのお菓子って大雑把でもぜ~んぜんオッケーだな~って思うし、手作りのお菓子があるっていうだけで、もうスペシャルですよね。

フィリピンで、歩粉のお菓子が作れるなんて思ってもみなかったから、なんとも不思議な歩粉活(婚活ならぬホコカツ、大きな?未来も小さな一歩から、、)
後日、51ヶ月目のボーイフレンドと記念日(フィリピンでは毎月、つき合った日のお祝いをするらしい、、忙しいよね、素晴らしいことだけど)にチョコテイスト生地にm&msのカラフルなチョコをトッピングしたケーキを焼いたと写真を送ってくれて、感激~。
フィ、フィ、フィリピンで歩粉のレシピが役立ってる~~!!うれP~(古すぎ)

ビザの関係と、わたしのコンプレックス英語、その二つの理由で来たフィリピンでしたが、いつでもどこでも思うのは、自分を見つめるってこと、私ってつくづく偏りがあるな~って思うし、でもそれが私!って認めざるを得ないから、そんな自分と付き合っていくの~よ、ど~こまでも~(線路は続く~よ、ど~こまでも~♪の調子で)
もうだんだん、そろそろ英語コンプレックスにも諦め?がついてきたというか、つまり8週間で、英語がぐーんと伸びる!とかわたしには無かった、、、と言いましょうか、そんなことどうでも良くなってきたというのか、最終的に、、はは。

さてさて、フィリピン後の私の行方は~。
シェパニーズのインターンシップをするために昨年10月末に訪れた時、もう秋のメニューで(柿とかね!)、それはそれで十分素晴らしかったのですが、カリフォルニアの夏のフルーツはヤバい!と、何人かしら口を揃えて言うのを聞くと、それを経験せず戻る訳にはいかない!との思いが出て来て、ペイストリーのシェフに約一年通してのシェパニーズのデザートが見たいです!とお願いし、いいよとのお返事頂けた時、今度の秋近くまではアメリカにいることが自分の中で決まりました。
ポートランドには、学生ビザを復活させるため1ヶ月もう一度学生になり。その後60日間はアメリカに滞在出来るので、その期間を使ってまたインターンシップする、という流れ。60日後は、さすがに日本に戻ります(ESTAビザも、丁度切れる時期で、、)
久しぶりの一時帰国(なんと、その時期に東京でトークショーをするという企画が決定しました6月です!、また詳細お知らせしますね~)その後また夏のフルーツ使いを知るためにバークレー.シェパニーズへ。
自分で今文章書いてても、こんがらがって来るのですが(なんせブログの更新が遅くて、時間軸が変になっておりますが、今回のフィリピン内容2月の話だし、、)すみません。こんな調子で、最近読んでくれている方(がいるとしてら、、)に申し訳ない、まとまりのない文章力で、お目目汚しかもなのですが、、、細々つづけますね、、、。

またまた長くなってしまった、歩粉ちゃん奮闘記でした~、つづく。